iPhoneの隠しコマンド!?iPhoneの画面を白黒表示にする方法(アクセシビリティ)

iPhoneの隠しコマンド!?iPhoneの画面を白黒表示にする方法(アクセシビリティ)

つい先日、横でiPhoneを触っていた友達が、ふとテーブルにiPhoneを置くと

[st-kaiwa1]が、画面が白黒になってる!?[/st-kaiwa1]

そう、iPhoneの画面が白黒表示だったんです。iPhone8だから、そんなに古いiPhoneじゃないはず…っていうか画面が白黒のiPhoneなんて無いですよね。

友達に聞いてみると、iPhoneの「ショートカット」って機能で色々な効果を設定できるみたい。

そこで、今回はiPhoneの画面を白黒にする方法と、ちょっと面白い?機能「ショートカット」のご紹介。「いきなり画面が白黒になっちゃった!」なんて人も、意外と簡単に直せるのでビックリしなくて大丈夫。

ショートカットはiPhoneホームボタンのトリプルクリック

iPhoneのショートカットというコマンドは、ホームボタンをトリプルクリックすることで起動します。起動しているアプリを消す時とか、ダブルクリックすることはあってもトリプルクリックってなかなかしませんよね。そんな機能があることすら知りませんでした。

ホームボタンのトリプルクリック

※画像をクリックで大きく表示されます。

こんな感じで

  • カラーフィルタ
  • 反転(クラシック)

が選べます…。って言っても、たぶん皆さんのiPhoneに表示されているショートカットメニューは画像のものとは違うんじゃないでしょうか?

実はこのショートカットメニュー(トリプルクリック)、自分の好みに設定することができるんです。

ホームボタンのトリプルクリックで起動できるので、ちょっとした機能を登録しておけば意外と使いやすいのかも?

ショットカットメニューの設定方法

ショートカットメニューの設定方法はめちゃくちゃ簡単。iPhoneの設定アプリから設定可能です。

まずは、設定アプリを起動し、

iPhoneの設定

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一般を選択。一般を選択したら、次の画面で

一般→アクセシビリティ

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アクセシビリティを選択する。アクセシビリティというのは、高齢者や体に障害がある方を含めたあらゆる人が、どのような環境でもWebサービスを柔軟に利用できるように考えられた機能。

そう、実は画面を白黒にするのもこのアクセシビリティの一つ。…で、アクセシビリティを選択すると

アクセシビリティのショートカット

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一番下の方にショートカットの項目があります。このショートカットをタップすると、

ショートカット

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こんな感じでショートカット機能がたくさん。ここに表示されている機能を、iPhoneホームボタンのトリプルクリックに割り当てることが出来ます。

ここでは9個表示されている機能のうち2つにチェックを入れています。このチェックが入っている機能がホームボタンのトリプルクリックで表示されるショートカット機能。

と言っても、2つだけしか選べないのかと言うとそんなことはありません。極端に言えば9個全部をショートカット機能として登録しておくことも可能です。まあ、9個登録しても使わないだろうなってことで、僕は

  • カラーフィルタ
  • 色の反転(クラシック)

の2つだけを登録しています。でも、実際のところショートカットキーが活躍した場面はまだありません…。

では、実際にショートカットキーにはどんな機能があるのか一つずつ確認してみましょう。

  • AssistiveTouch
  • VoiceOver
  • カラーフィルタ
  • スイッチコントロール
  • ズーム機能
  • タッチ調整
  • ホワイトポイントを下げる
  • 反転(クラシック)
  • 反転(スマート)

AssistiveTouch

iPhoneの画面に丸いボタンが表示されているのを見たことありますか?ホームボタンの代わりをするようなボタンで、そのボタンの中に様々な機能が詰まっています。

iPhoneのAssistiveTouch

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画面に表示されたボタンをタップすると、こんな感じで色々な機能が表示されます。それぞれ、ホームボタンの操作で出来るような機能なのですが、体の障害などでホームボタンのクリックが難しい方に対してはこのAssistiveTouchが役立つかもしれません。

うちの母親もホームボタンの操作(ホームに戻ったり、Siriを起動したり)が覚えられないようで、常にこの変わったボタンを画面上に表示させてiPhoneを使っています。

僕は、このボタンってなんか邪魔に感じてしまうんですが、使い慣れると「無いとiPhoneが使えない」ようになるみたい。ボタンの位置もドラックで移動できるので邪魔にならないそうです。

VoiceOver

VoiceOverと言うのは、その雰囲気の通りの機能。iPhoneが各機能を読み上げてサポートしてくれる機能です。

VoiceOver

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VoiceOverを有効にしてから、何かのアプリをタップするとそのアプリの詳細を音声で説明してくれます。また、その状態で画面をスワイプスると次のアプリの説明を読み上げてくれるんです。アプリを一つ一つ選ぶのではなく、スライダーで切り替えていくようなイメージですね。

選択されているアプリや項目は黒い枠で表示されるので視覚的にも分かりやすい。かつ、音声で読み上げてくれるのでアプリや項目の詳細が分かりやすくなります。

しかも、アプリや項目を決定する時、本来であればそのアプリをタップしなければいけませんが、VoiceOverを起動していれば画面のどこかをダブルタップするだけで大丈夫。目の不自由な人には嬉しい機能なのかもしれません。

カラーフィルタ

カラーフィルタというのも、名前のままなんです…。そう、フィルタをかけて画面の色を変化させる機能。

使ってみるとわかるんですが、デフォルト設定では画面全体が白黒表示になります。しかし、これも目への負担を軽減する、視覚が弱い方でも使用できるようになっている機能。

  • グレイスケール(モノクロ画面)
  • 赤/緑フィルタ(1型色覚)
  • 緑/赤フィルタ(2型色覚)
  • 青/黄フィルタ(3型色覚)
  • 色合い(カスタマイズ)

の5種類から選択可能。

スクリーンショットを撮ろうと思ったんですが、このカラーフィルタのスクリーンショットは撮れないみたいですね。残念。

気になる方は自分のiPhoneで設定してみてください。

スイッチコントロール

スイッチコントロールというのは、物理スイッチによってiPhoneを操作出来るようにする機能です。これはかなり難しい感じなんですが、簡単にいうとiPhone以外のコントローラーでiPhone本体を操作出来るようにする機能。

実際にショートカットキーからスイッチコントロールを選択してみると

スイッチコントロール

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こんな青い枠が表示されます。これが項目をスキャンしているマークなんです。こんな感じでiPhoneのアプリや項目をスキャンして、外部のデバイスでも操作出来るようにしてくれます。

なかなか使うことがない機能ですが、体が不自由になるともう少し大きなデバイスでiPhoneを使うことも必要かもしれませんね。

ズーム機能

iPhoneの画面に変な四角が表示されて、画面が拡大されてしまった人もいるのでは?「どうやったら戻せるんだろう…。」と四苦八苦しているかもしれませんね。

実は、これもショートカット機能の一つで「ズーム機能」というもの。

ズーム機能

※画像をクリックで大きく表示されます。

こんな感じで拡大鏡が表示された部分だけ、画面が拡大されます。(※スクリーンショットだと拡大されなくなるみたいです)

実はこれ、ショートカットキーで選択するだけでは機能しません。3本指で画面をタップすることによって呼び出せる機能。また3本指で画面をタップすれば閉じることができます。

つまり、「いきなり変な枠が出てきた!」って時は、知らぬ間に3本指で画面をタップしてしまってるんですね。なので、もう一度3本指で画面をタップすれば閉じることが出来ます。

「文字が小さくて読みにくい。」なんて時には嬉しい機能ですね。

タッチ調整

  • 保護フィルムを貼ってからタッチの感度が悪くなった
  • なぜか最近タップが効かない

など、iPhoneの画面タッチが効きにくい場面ないでしょうか?そんな時に活用できるのがiPhoneのタッチ調整機能。タッチ調整を起動すると、

タッチ調整

※画像をクリックで大きく表示されます。

このようにタッチ調整機能が開始されます。

これは、iPhoneのタッチ間隔(タッチしている反応時間)を調整する機能。画面がタッチされてから「タッチされた」と反応するまでの時間を調整することが出来ます。

調整出来るのは0.1秒〜4.0秒。時間の調整は「設定→一般→アクセシビリティ→タッチ調整」の場所で変更可能です。

手が不自由でiPhoneの画面をササッと操作出来ない方にはオススメの機能。また、このタッチ間隔の調整をすることで、iPhoneが反応しにくい人の問題も解決するかもしれません。

3Dタッチの調整

タッチ調整というのはタッチ間隔の時間だけではなく、画面の3Dタッチを調整することもできます。

iPhone6Sシリーズから、画面の3Dタッチという機能が付きましたね。これは画面の押し込み度合いによって様々なアクションをする機能。3Dタッチを使えば、ファイルやページをプレビューで開いたり出来ます。

しかし、3Dタッチが反応するのは「強く押し込んだ時」。つまり、”強く”という認識が人によって違うので、押し込み度合いの調整が可能なんです。

[st-kaiwa2]あれ?押し込んでるはずなのに反応悪いな。[/st-kaiwa2]

なんて方はiPhoneの3Dタッチ調整を行ってみてはいかがでしょう?設定は「設定→一般→アクセシビリティ→3D Touch」で可能です。

ホワイトポイントを下げる

[st-kaiwa2]iPhoneのアップデートをしてから、いきなり画面が暗くなった気がする…。[/st-kaiwa2]

なんてのは僕だけじゃないはず。

実はiOS11にアップデートしてから画面が暗くなった人が続出しているそう…。と言っても、これはバグや問題じゃなく、iPhoneの「ホワイトポイントを下げる」機能が有効になっているため。

(スクリーンショットを撮ったのですが、スクリーンショットではホワイトポイントの調整は反映されないみたい…。)

夜寝る前、暗い部屋でスマホを触っている方いませんか?「目が悪くなる!」と言われる暗がりスマホですが、実はiPhoneには暗がりでも目に優しい設定があったんです。それがホワイトポイントの調整。画面をちょっと暗くして、目に優しい輝度に調整してくれます。

なので、「あれ?画面が暗くなったな。」と感じた方はホワイトポイントの調整を見直してみてはいかがでしょう?

反転(クラシック)

反転というのは、色を反転するということ。目が不自由な方のために、色彩を反転して表示する機能がiPhoneには備わっています。

色を反転したスクリーンショットは通常モードで反映されず…、ちょっとここでは分かりにくいのですが、設定から「色を反転」を選択して画面確認すると

[st-kaiwa1]おいおい、なんか色がめちゃくちゃだ![/st-kaiwa1]

ってくらい黒い画面が表示されます。

反転(スマート)

こちらも色を反転する機能なのですが、先ほどのクラシックほど真っ黒にはならずに、画面が全体的に暗くなるような設定。

目が不自由な方、ちょっと暗い場所でiPhoneの画面を確認したい方にオススメの機能です。

全ての設定はアクセシビリティで変更可能

ここで紹介したiPhoneホームボタンのトリプルクリック。これはあくまでもショートカットメニュー。iPhoneを使用しながらササッと変更するためのショートカットです。

実際、この機能の詳細設定は「設定→一般→アクセシビリティ」の中で変更可能です。iPhoneのアクセシビリティを開くと、

アクセシビリティ

※画像をクリックで大きく表示されます。

このように様々な設定メニューが。このメニューの中から各機能の詳細設定が可能。

白黒画面を元に戻す方法

参考に、最初に紹介したiPhoneの白黒画面を元に戻す方法をご紹介しましょう。これもアクセシビリティの設定から行います。

まず、先ほどの「設定→一般→アクセシビリティ」まで移動します。すると、その中にディスプレイ調整という設定項目が見つかります。

アクセシビリティ

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ディスプレイ調整をタップすると

カラーフィルタ

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その中に、カラーフィルタという設定項目が。そのカラーフィルタをタップすると

カラーフィルタ

※画像をクリックで大きく表示されます。

こんな感じでカラーフィルタの調整ができるんです。

画面が白黒になっている方は上の画像のように、カラーフィルタの設定がオンになっているはず。白黒画面じゃなく、元に戻したい場合はここを一度タップしてオフにすれば大丈夫。これで白黒画面から復帰できるはずです。

また、その下を見てもらうと色々なカラーフィルタが準備されていますよね。これを選択してみると分かるのですが、上の色鉛筆の色が変化します。ここでカラーフィルタによる画面変化が確認できます。

アクセシビリティのショートカットでiPhoneをもっと快適に

iPhoneの設定って、そこまでいじくるものじゃないですよね。中には設定の変更なんてしたことがないって人もいるでしょう。僕も今まで設定変更なんて触ったことがありませんでした。

しかし、

  • ちょっと暗いところでiPhoneを使う
  • タッチが反応しにくい

なんて時にはアクセシビリティ機能で不具合を解決できるのかもしれません。体の不自由な方だけではなく、誰でもアクセシビリティ機能の恩恵を受けられるでしょう。

毎回アクセシビリティ機能を起動するのはちょっと面倒だな…、なんて方はiPhoneのショートカット(ホームボタントリプルクリック)にアクセシビリティ機能を割り当てておくと便利ですね。

アクセシビリティ、ショートカット(トリプルクリック)を上手に使って、iPhoneをもっと快適に使用できるようにカスタマイズしてみませんか?使ってみると意外と面白いものです。