【SEO対策】WordPressで記事を投稿するときにカテゴリを2つ選択するのはNG?

【SEO対策】WordPressで記事を投稿するときにカテゴリを2つ選択するのはNG?

こんにちは、パンダリオン(@pandarion_com)です。

僕はこのブログでもそうですが、本業の方でSEO対策の仕事をしています。毎日いくつものサイトをチェックして分析しつつ、色々なサイトを運営しています。

その中で、最近お客さんから

[st-kaiwa2]記事のカテゴリって2つ選んでもいいの?[/st-kaiwa2]

という質問がありました。WordPress投稿のカテゴリ選択ですね。

WordPressのカテゴリー選択一般的にはカテゴリーを一つだけ選択するのですが、ここで2つのカテゴリーを選択してもいいの?ということですね。

SEOの観点から言えば、基本的にはカテゴリーは一つだけ選択するのがベター。2つのカテゴリーをまたいだ記事投稿は避けるべきです。

ということで今回は、WordPressのカテゴリー設定について簡単にご紹介します。

カテゴリーが2つにまたがる状況はSEO的に良くない

サイトを運営しつつ検索順位を上げていこうと思った場合、Google検索エンジンに最適化したサイトを制作していく必要があります。これがSEO(Search Engine Optimization)という方法ですね。

記事を書いてからカテゴリーを選択しようとすると

[st-kaiwa2]あれ?この記事だと、このカテゴリーにも、こっちのカテゴリーにも入るな…。[/st-kaiwa2]

なんてことがあるかもしれません。そんな時、カテゴリーとしての厚みを出すために両方のカテゴリーを選択して投稿したくなってしまいますよね。

でも、良く考えてみてください。サイト全体でカテゴリー設計(記事の分類)をしているはずなのに、投稿記事が2つのカテゴリーに属することは根本的に考えにくいですよね?

カテゴリーというのは、サイトの中身を細分化している部屋です。つまり、一つのコンテンツが2つのカテゴリーに入ってしまうということは、

  • カテゴリー分類(サイト設計)がしっかり出来ていないか
  • 作成した記事がサイトの中で役割を確立できていないか

のどちらかが考えられます。

サイト設計が出来ていなかったり、記事コンテンツの役割が確立できていない場合、サイト全体が検索エンジンからはっきりとした評価を受けられない可能性があります。つまり、検索順位が上がりにくくなるということ。

カテゴリーが2つになると、パンくずがおかしくなる

ブログ運営を行なっている方はご存知かと思いますが、コンテンツ一つ一つには「パンくず」というものが存在します。

パンくずリスト

上の画像は「子供の咳が止まらず入院へ…。高熱と咳が続いてる場合はRSウィルスの疑いが!?」という記事のパンくずリスト。これを見てもらうとわかるように、パンくずというのは「このページがどの階層に存在しているのか」を表しています。

この場合、パンダリオンというブログTOPの中の、「子育て」というカテゴリーの中の、「子供の成長」というカテゴリーに存在している記事を表しています。この中で、「子供の成長」というのは「子育て」の子カテゴリーです。

Googleの検索ロボット(クローラー)はパンくずリストも確認しつつ、このコンテンツがどのようなコンテンツなのかをチェックしています。

しかし、カテゴリーを2つ選択したとしても、パンくずに表示されるカテゴリーは一つだけです。つまり、カテゴリーを2つ選択してもクローラーが確認してくれるのは一つのカテゴリーだけなんですね。

でもカテゴリーページを確認するともう一つのカテゴリーにも記事が存在する…。なんだかおかしな状況ですよね?

パンくずリストと本来の記事が存在するサイトマップにズレが生じてしまうので、カテゴリーは一つだけを選択するべきです。カテゴリーが一つなら、記事が表示されるカテゴリーページも一つですし、パンくずリストもそれと同じ場所を指します。

Slug(パーマリンク)がおかしくなる

これは、WordPress側の設定にもよるのですが、カテゴリーを2つ選択することによってサイトのSlug(パーマリンク)がおかしくなってしまうケースもあります。パーマリンクというのは、簡単にいうと記事コンテンツのURLです。

WordPressのパーマリンク設定WordPressの管理画面から「設定」→「パーマリンク設定」と進むとサイトのパーマリンクを設定する画面になります。ここでパーマリンクの変更が可能。

大抵の場合、パーマリンクは

ドメイン / カテゴリー名 / 記事名

とされているでしょう。パンダリオンは諸事情あって、「ドメイン / 記事名」となっています。パンダリオンのブログが「ドメイン / 記事名」になっている理由は、この記事の下でご紹介しています。気になる方は是非最後までご覧ください。

コンテンツのSlug(パーマリンク)も先ほどのパンくずリストと同様、コンテンツがサイト内のどの位置に属しているかを説明する情報です。これもGoogleのクローラーは確認しています。

しかし、パーマリンクに表示されるカテゴリーは基本的に一つだけ。つまり、管理画面で2つのカテゴリーを選択したとしても、パーマリンクに表示されるカテゴリーは一つだけ。

Googleからすると、パーマリンクに表示されているカテゴリー構造を優先すればいいのか、サイトで実際に表示されているカテゴリー情報を優先すればいいのか判断できません。

このような構成では、クローラーがスムーズに巡回できないのでSEO的に不利な状況となります。自然検索順位を上げようと思った場合、クローラーをスームズに巡回させてあげることが重要です。

そのため、パーマリンクのことを考慮しても、一つのコンテンツでカテゴリーを2つ選択するのは避けるべきです。

しっかりとサイト設計をして、記事コンテンツを生産する

どうしても記事を量産してくと、カテゴリーをまたいだ記事が出来てしまうことはあります。これは、人間が記事作成を行なっている以上どうしようもありません。

しかし、なぜカテゴリーを2つ選びたい記事が出来てしまうかというと、たいていの場合はサイト設計が出来ていないことが原因です。

  • このサイトでは何を発信していくのか
  • ユーザーにどのような行動を取ってもらいたいのか

をしっかりと考えた上で、どのように情報を分類することがユーザーにとって見やすいのかを確認し、カテゴリーを選定しましょう。

そのポイントをしっかりと考えられていれば、記事コンテンツが2つのカテゴリーにまたがってしまい迷うこともないでしょう。

パンダリオンのパーマリンクが「投稿名」だけの理由

と、カテゴリー設定やパーマリンクについて触れてきましたが、このブログ(パンダリオン)はパーマリンクが投稿名だけです。記事コンテンツのページではカテゴリー名は表示されず、投稿名の英文字だけとなっています。

SEOの観点から言えば、URLはしっかりと「ドメイン / カテゴリー名 / 投稿名」とするのがベターです。しかし、このブログを作成した段階では、このブログを単なる雑記ブログとして運営していただけなんです。

そう、最初の段階でサイト設計を行なっていなかったために、パーマリンクがかなり短縮された形になっています。

パーマリンクにカテゴリーを含めた形にしたかったのですが、最初の段階では雑記ブログだったため、今後どんなカテゴリーが増えてくるか予想できない。カテゴリーが増えたり減ったりすると、その度にパーマリンクの変更が出てきてしまいます。

パーマリンクの変更をしたくなかったので、僕は「ドメイン / 投稿名」だけのパーマリンクにしてサイトを運営しています。

Slug(パーマリンク)は基本的に変更しない

[st-kaiwa2]カテゴリーが増えたり、変更になったりしてもパーマリンクを変更すればいいんじゃない?[/st-kaiwa2]

と思われるかもしれませんが、基本的にパーマリンクの変更はオススメできません。パーマリンクを変更するということは、そのきじのURLが変わることを意味します。

今まで

「https://pandarion.com/category/childcare/growth/child-bronchitis/」

で表示されていた記事があるとします。しかし、カテゴリーを変更する必要があるので、パーマリンクを投稿名だけに変更したとしましょう。すると、URLは

「https://pandarion.com/child-bronchitis/」

となりますよね。同じ記事を指しているURLなのですが、URLの配列自体が違います。

つまり、パーマリンクを変更してしまったことで、今までの長いURLでアクセスされても記事が表示されません。「404記事が見つかりません。」のようなページになってしまうんですよね。

Google検索エンジンに登録されている記事(インデックスされている記事)のURLを変更すると、ユーザーがアクセスしてもページが表示されませんし、Googleからの評価も下がります。

Googleの検索結果に登録されるまでにはタイムラグがあるので、パーマリンクを変更するとユーザーが全然アクセスしてくれない期間が発生します。ちょっと訪れてくれたユーザーも、「あれ?サイトが無い?」と思って離脱する可能性も高いですよね。

リダイレクトで評価を引き継ぐ方法などもありますが、簡単なブログ運営でそこまでの技術を求めるのも…、と思い僕は最初から投稿名だけのパーマリンクにしています。