こんにちは、パンダリオン(@pandarion_com)です。
先日、仕事中に車を走らせていると突然「ピピー!」という笛の音。いきなり目の前に警察官が飛び出してきて旗を振ってる。
「やっちまったー!」
そう、仕事で急いで移動していたんで、スマホのナビを見ていたんですよね。お客さんの住所だけGoogleマップに入れて、Googleマップのナビ機能で車を運転してました。
いつもは車のナビを使うんですが、走行中はナビ操作ができないので、この前はGoogleマップの音声検索を使ってたんです。
「音声検索って便利だな〜。」なんて思いながら走ってると、いきなり警察に止められる。
「えぇ!?ナビもダメ?」って感じだったんですが、よく考えてみればナビであろうが何だろうが、スマホの画面を見ていたことには変わりないですよね。スマホ見ながらの運転は危ない!
で、警察の方に先導されて移動し、身分確認と免許証確認。反則金と原点の説明を受けました…。仕事で急いでいたのに、トホホ…。
運転中の携帯電話使用に対する罰則、交通違反点数
僕が住む福井県は、基本的には車移動。田舎なので公共交通機関は整備されていません。なので、交通事故もかなり多い。中でも運転中の携帯電話使用が原因で起きる事故が多いそうです。
そんな中、平成16年の道路交通法改正で、運転中の携帯電話使用に対する罰則が強化されました。
違反の内容 | 減点 | 反則金 |
---|---|---|
携帯電話使用(保持) | 1 | 6,000円 |
携帯電話使用(交通の危険) | 2 | 9,000円 |
スマホを見ながら、通話しながら運転している場合、上の携帯電話保持が適用されます。免許点数が1点減点、さらに6,000円の反則金を納めなくてはいけません。(僕はこれでした…。)
運転中にチラッとスマホを見てしまったがために6,000円の反則金です。まあ、反則金を取られると「これからは気をつけよう。」と思いますよね…。
下の【交通の危険】というのは、スマホを触っていたことが原因で事故を起こした場合などに適用されます。流石に、事故を起こしてしまっては減点と反則金もしょうがないですよね。
画面を見るのが、2秒以下ならOKは嘘?
運転中のスマホ使用について、ネットで調べたことがある人も多いのでは?車社会に生きていると、道路交通法にも詳しくなってしまうものです。
ネットの情報の中には「スマホの画面を見た時間が2秒以下なら違反にならない。」といった記載も見受けられます。
しかし、これは違います。
違反かどうかはスマホをしようした時間で決まるわけではなく、運転中にスマホを使用したという事実で決まります。運転中にスマホを使っていたら、どれくらい一瞬だっとしても基本的にはNG。
運転中のスマホ使用は
- 手に持ち通話のために使用する
- 画面を注視する
と違反です。通話しながら運転するのはもちろんNGですし、僕みたいにナビとして使いながら運転するのもNG。
それを判断する警察官によっても違うのかもしれませんが、基本的に運転中はスマホの画面を見ないように!前だけ見て運転するように!ってことなのかもしれません。
スマホのハンズフリー通話は地域によって様々
運転中にスマホ通話禁止!って言われると
「じゃあ、ハンズフリー通話はどうなの?あれなら画面見ないじゃん。」
って話が出てきますよね。屁理屈とかそういったわけではなく、ハンズフリーってそのための機能なんじゃないかな?なんて思いますしね。
ただ、実際にはハンズフリー(イヤホンマイク)の使用も都道府県によっては禁止されているそうです。ハンズフリー通話は道路交通法の罰則対象外になるだけで、道路交通規則によって禁止されているエリアがあります。
運転中のハンズフリー(イヤホンマイク)を禁止している地域は
茨城、群馬、東京、山梨、長野、滋賀、鳥取、島根、徳島、香川、愛媛、高知、熊本
となっています。しかし、ハンズフリーの使用自体はOKでも、「イヤホンによって外部の音が遮断されている場合は違反と捉える」地域が
千葉、富山、山口、福岡
の4つ。ただ、道路交通規則や条例というのは、国で決まっているものではないので地域によって変更になる可能性もあります。詳しい条例を確認する場合は、お住いの都道府県警ホームページで確認しましょう。
条例違反の場合
違反の内容 | 減点 | 反則金 |
---|---|---|
安全運転義務違反 | 2 | 9,000円 |
と定められているようです。道路交通法に対する違反よりも罰則が厳しいのは「?」ですが、実際にこの反則金を支払わなければいけないようです。運転される方は道路交通法だけではなく、各地域の条例にも気をつけましょう。
スピーカータイプのハンズフリーを使おう
どうしても運転しながら通話しなければいけない人もいるかもしれません。
僕も仕事上、毎日かなり電話している時間があります。そのタイミングがたまたま運転中だったりすると、それで違反になる可能性もありますからね。
しかし、先ほどもご紹介したようにイヤホンを使ってハンズフリー通話をしたとしても、それは道路交通規制条例に違反する可能性があります。つまり、イヤホンを使用した通話もNG。
そこで、Amazonで調べてみると面白い商品がありました。
車載用ワイヤレススピーカー
これはBluetooth接続できるスピーカーで、車に載せて使うことができます。
スマホとペアリングしておけば、このスピーカーで通話することが出来るので、完全にハンズフリー。これなら違反になることもありませんし、運転中の危険もなくなるでしょう。
シガーソケットで充電できるので、車の中での使用はオススメ。他のスピーカーだとUSB充電だったり、車だと充電電圧が足りなかったりしますからね。
しかも、これはBluetoothスピーカーなので、お家の中やアウトドアで使用することもできます。ちょっと出かける時には、これを車に載せてお出かけすれば便利かもしれません。
道路交通法違反のグレーゾーン
先ほどの「ハンズフリーなら大丈夫か?」のように、道路交通法といっても状況によって判断は様々です。
法律に詳しい方なら、もしいきなり止められても弁解できるかもしれません。でも一般の人は無理ですよね。警察に言われるままにサインするしかありません…。
そこで、ここでは道路交通法違反になるか、ならないか、そのグレーゾーンのポイントをご紹介。
赤信号で停止中はスマホ使用OK?
まず気になるのが、赤信号で停止中の車内。その状態でスマホを使うのはOK?NG?という問題。
基本的に運転中、携帯電話の使用が禁止されているのは運転中のみ。運転中=車が走っている時という認識で大丈夫でしょう。となると、停止中であれば携帯電話を使ってもOKと思いますよね?
しかし、
- 赤信号で車が止まっていれば、携帯電話の使用もOK
- エンジンがかかっている状態だから、携帯電話の使用はNG
と、2つの考え方があります。
ネットで色々な意見を見てみると、「赤信号で停止中に携帯を触っていたら、警察官から「このまま発信するつもりでしたよね?」と言われて切符を切られた」という書き込みもあります。
完全に車が停止している状態であれば、携帯の使用も違反にはならないようですが、ちょっとでも車が動いている状態だと違反になります。つまり、赤信号でも携帯電話は使用しない方が○。
でも、細かくいうと、車が停車している=運転されていない状態なので、赤信号の時に携帯電話を使用するのは大丈夫。ある弁護士さんのホームページでは、「赤信号で完全に車輪が止まっているのであれば、停止とみなして道路交通違反ではない」という表記があります。
確かに、エンジンがかかっていても、走行中でなければ前をじっと見ている必要もないですからね。弁護士さんの話だと、赤信号の時はスマホを触ってもOKってことみたいです。
ただ、100%大丈夫というわけではなく、切符を切るか、切らないか、は警察官の判断になる場合が多く、最悪のケースだと裁判にまで発展するみたいですね。裁判にされるくらいなら…といった感じになるのも嫌なので、赤信号でも極力スマホは触らないでおきましょう。
スマホを触っても、画面を見なければOK?
運転中の携帯電話が禁止されている理由は、「画面を注視して、前方への注意が散漫になるため」だと思います。
となると、スマホを持っていても画面を注視しなければ(手に持つだけなら)OKだと思いますよね?
もし、手に持つ物がスマホじゃなかったら?お茶を飲もうと思ってペットボトルを持つのも同じようなことですよね?つまり、スマホを手に持つだけなら大丈夫。画面を見たらアウトですけど。
これも、とある弁護士さんが「スマホを「注視」しなくても切符を切ろうとする警察官に注意」というブログで紹介しています。
警察官からきつく言われると「そうなのか〜。」と飲み込んでしまう人も多いと思いますが、違反していないのであればしっかりとその事を伝えたほうがいいかもしれませんね。ケンカ腰で向かうのではなく、「違反していない」事を説明するのも必要です。
とりあえず、運転中のスマホは危ない!
今回、僕は違反切符を切られてから色々調べました。
違反になったのは事実なので、その事に対してどうこうというのはないんですが、やっぱり「ながら運転」は危ない!
JAFから公開されている「ながらスマホの危険性」という動画があります。これは、運転中にスマホを操作している場合、どれくらいの注意力が失われているかを実験した動画。
スマホを持っていると、人の飛び出しや信号に気づく事も出来ないみたいですね。自分がこんな状態で運転していたのかと思うと恐ろしい…。
毎日のように運転する車、だからこそ出来るだけ安全には気を配っていきましょう!