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発達障害

ADDとは?その特徴と分類、原因、治療法について

投稿日:2016年12月6日 更新日:

ADDとは?

こんにちは、パンダリオン(@pandarion_com)です。みなさん、ADDという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

発達障害は様々な名前で呼ばれることがあります。ASD、ADHDというのは聞いたことがあるかもしれませんが、ADDは聞きなれないかもしれませんね。

そこで、今回はADDについてご説明します。

ADDとは?

addとは

ADDと言うのは発達障害の一種で、注意欠陥障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)の略称です。

注意欠陥障害と聞くと、「注意力が散漫になっていて、怪我をしやすかったり周りを見ることが出来ない」ような雰囲気がしますよね。でも実際の定義は少し違っていて、「周囲に対する注意や、整理整頓などを集中して出来る能力が持続しない」ことを注意欠陥障害、ADDと言います。

注意欠陥と言うとボーっとしているイメージがあるかもしれませんが、ADDを抱えている人は時にして驚くほどの集中力を発揮することがあります。そういうことも考慮すると、注意欠陥と言う言葉、その定義が少し難しい障害なのかもしれませんね。

ADDの特徴

ADDを抱えている人には様々な特徴があります。

しかし、その特徴も障害の重さによって様々ですし、全員に当てはまる症状と言うものはありません。「こんな傾向になることが多い」程度に考えられるといいかもしれませんね。

整理整頓や片付けが出来ない

整理整頓、片付けができない

ADDを抱えている人は、整理整頓、片付けが出来ない場合が多々あります。特に、遊んでいたおもちゃを片付けたりすることが困難になる場合があります。

”遊ぶもの”なのに、遊べない場所に片付けてしまうことを理解できていないのかもしれません。「なんで遊べなくするの?」なんて思っているケースもありますね。「遊ぶなら遊ぶ、遊ばないなら知らない」きっぱりと区別してしまっています。

また、片付けをするためにはある程度の集中力も必要ですよね。箱の中におもちゃが入るかどうか判断しなければいけませんし、効率的に片付けなければいつまでたっても片付きません。ADDの場合にはそういった集中力が持続しません。

少し大きくなっても、物を整理整頓することが苦手になります。物を一定の場所に整理し、しっかりと使いやすいように整頓しておくことが出来ません。思い立ったときに使用し、使用し終わったらそのまま放置してしまいます。

ミスが多くなる

ミスが多くなる

ADDを抱えている人は、ひとつのことに集中すると周りが見えなくなってしまうためミスを犯すことが多くなります。

たいていの場合、何かしていても「ここ、こうなったら危ないかな」なんて頭の片隅で考えることが出来ますね。でもADDを抱えていると、そういった周囲を確認する能力が他人よりも劣ってしまいます。

”ミスを犯す”のではなく、”集中利しすぎて周囲が把握できない”と言えますね。

凝り性で、飽き性

凝り性で飽き性

ADDを抱えている人は、驚くような集中力を発揮するときもあります。何かに興味を持ったらもうそれしか出来ないんじゃないかと思えるほどに集中します。

集中している間は親としても「好きなことが見つかったのかな?」なんて見守っているのかもしれませんが、その興味が薄れた瞬間に完全に興味を示さなくなってしまいます。興味がなくなるどころか、拒絶してしまう子供もいるようですね。

ADDを抱えている子供は、集中力の”ON”、”OFF”がとても激しいので凝り性で飽き性になりやすくなります。

全体的に不器用

不器用

周囲に対する注意力が持続しませんので、何かに集中するとほかの事を考えることが出来ません。そのため、細かい作業をしていても一瞬注意が逸れただけで全てできなくなってしまいます。

集中力が持続しないため細かい作業は苦手ですし、周囲から見ていると「不器用な子だな~」と感じることもあるようです。

これも、手先が不器用なのではなく、集中力の問題です。不器用だなと感じることがあっても叱ってはいけませんね。手先が不自由になっているわけではありません。

感情の起伏が激しい

感情の起伏が激しい

一つのことに対して集中したり、いきなり集中力が途切れたりするので、周囲から見ていると感情の起伏が激しいように感じます。

ちょっと面白い事があったら、それを見てずっと笑っています。でも、片方で気に入らないことが起きると今までの笑顔が嘘だったかのように発狂して怒り出すことがあるようです。

これも、集中の”ON”、”OFF”が一瞬で切り替わり、さらに別のものに対して集中がONになるために生じる症状ですね。

他にも様々な特徴がある

ストレスに弱い

ADDの特徴は他にもたくさんあります。

  • ストレスに弱い
  • 無くし物が多い
  • 衝動的に喋ってしまう
  • 計画や準備をすることが苦手
  • 最後までやり遂げることが難しい
  • マニュアル通りの動きが苦手
  • 対人関係に悩みやすい
  • 思ったら即行動してしまう
  • 持続力が弱い

等など。しかし、この項目に当てはまるからといってADD(注意欠陥障害)を抱えていると判断できるわけではありません。

ADDを抱えている方の多くがこういった特徴を持っているというだけです。この中のいくつかだけの人もいますし、ほとんど全ての特徴に当てはまる人もいます。

ADDの症状は突発的だが、持続的

継続的

このようなADDの特徴ですが、ADDであると判断できる最大の特徴はその症状が”ときどき”起こるのではなく、何ヶ月、何年も”継続して”見られることです。

集中力が持たない障害なので、症状が発症するのは一瞬の出来事のように感じますよね。その場は一瞬のことでも、その症状が継続して何度も起きるようならばADDの可能性があります。

いきなり起こる症状なのですが、継続して何度も発症するため社会生活に支障をきたしてしまうことも多々あるようですね。

ADDの長所

ADDの特徴

先ほどのような特徴を見ていると、ADDにはデメリットが多いように感じます。注意欠陥障害、”障害”と名前が付いているところからも短所が多い印象がありますよね。

確かに、日常生活に支障をきたすほどの障害もあります。しかし、逆に他人には無い長所がADDの方にはあるんです。その長所もしっかりと理解してあげましょうね。

★突発的なアイデア力がある

突発的なアイデア

注意力が一つに傾いている訳ではないので、いきなり新しい発想が沸いてくるようです。

普通の人は、何かを行なっているときにはそのことに集中力を傾けていますのでほかのことを考えることができませんよね。そのため、悪い言葉で言えば凝り固まった考え方になってしまいます。

しかし、ADDを抱えている方は一瞬で他の事に注意力を向けることが出来ます。そのため、常に新しいアイデアを発信することが出来るんですね。

★好きな分野での集中力が素晴らしい

集中力に優れている

注意力が持続しない、と言いましたが自分の好きな分野、興味を持った事に対しては異常なほどの集中力を発揮します。

他の事に対して注意力が分散しないため、一つの事に対して集中し極めることが得意になります。特に音楽や芸術、職人と呼ばれる人に向いているのかもしれませんね。

★直観力や決断力が優れている

直観力と決断力

一般的には何かを決断するときって、他の事が頭に入ってきてなかなか決められませんよね。「あぁなったらどうしよう、こうなったらどうしよう・・・」なんて悩み始めてしまうと優柔不断になってしまいます。

しかし、ADDを抱えている方はそういった他の事に注意をそらされることが無いのでハッキリと決断することが出来るんですね。「これだ!」と決めたらそれを全力で行ないます。

ADDには長所がたくさんある

ADDには短所もありますが、長所がとてもたくさんあります。

自分が興味を持った事に対しては驚くほどの集中力を発揮しますので、現在の子供に欠けているといわれる「好きなことを追い求める能力」に長けているのかもしれませんね。

芸術家や職人などで”天才”と言われる方は「99%の努力」なんて言われますね。ADDの場合、そこまでの努力が自然と出来てしまうほどの集中力を持っているのかもしれません。こういった方が天才と呼ばれるのかもしれませんね。

ADDの概要、分類

分類、概要

ADDは、前頭葉大脳皮質または小脳活動が低下することによって感情や行動に異常が現れます。基本的には12歳までにその症状が現れるため、小学生の時期に気づくことが多いようです。

その症状も一定のものではなく、症状によって分類されています。

不注意型

不注意型とは、その名前の通り注意力が散漫になってしまう状態です。不注意によって何かミスをしてしまうことって誰にでもありますよね?そういった状況が日常的に起きてしまいます。

  • 注意力の持続が出来ない
  • 人の話に反応できない
  • じっと耐えることが出来ない
  • 無くし物、忘れ物が多い

等の症状があります。小さなときには「そういう性格なんだよね」と済まされてしまうこともしばしばあります。しかし、大きくなるにつれて周りとの差が大きくなりその異変に気付くパターンが多いようですね。

多動型

多動型とは、集中力が持続しないことによって動き回ってしまうことを言います。不注意方は注意力が続かないことでしたが、多動型は集中力が続かないことを指します。

  • 常に手遊び、指遊びをしている
  • 長い時間座っていることが出来ない
  • じっとしていられない
  • 静かな場所で喋らずにはいられない

基本的にじっとしていることが出来ません。座って授業を聞いていなければいけないのに、座っていられずに教室の外へ出て行ってしまうこともあるようです。

周囲との違いが顕著に現れるので、小さな頃から心配される親も多いようですね。

衝動型

衝動型は多動型と混同される場合が多くあります。多動型と違うのは、集中力が切れたために起きる症状ではなく、集中しているときにも起きてしまうことですね。

  • 話の終わりを待てずに喋りかけてしまう
  • 順番を守ることが出来ない
  • 他人のしていることに対して邪魔をする
  • いきなり走り出してしまう

などです。常識的に考えると「こんな事しないよね」なんて思えることでも衝動型の場合には行なってしまいます。ひとつのことに集中しているために他人のことを考えることができません。

ADDの原因

ADDの原因

では、ADD(注意欠陥障害)になってしまう理由とは何なのでしょうか?何か原因があれば対策することが出来そうですよね。

しかし、ADDの原因は解明されていません。有力な候補は”遺伝的な要素”です。脳の活動が低下する、発達が遅れることが原因とされていますがその原因はハッキリと分かっていません。

機能不全が疑われている脳の場所は3箇所です。ADDを抱えている方は、この3つの場所が縮小し、本来の機能が果たせていない可能性があります。

右前頭前皮質

右前前頭皮質は、認知行動の計画人格の形成社会的行動の調節に関わっているとされています。また、その基本的な活動は自分の中でのゴールに向かって、考えや行動を構築していくことにあると言われています。

つまり、自分の中での意識を統一するための器官なんです。その器官に障害が発生することで、考えがまとまらず、目標を立てて行動することが出来なくなります。

大脳基底核の尾状核と淡蒼球

大脳基底核は大脳皮質と、脳幹などを結び付けている神経核の集まりです。また、尾状核・淡蒼球ともに神経系の名称です。

つまり、この器官に障害が生じることによって神経の働きが阻害されてしまうので反射に障害が現れます。普通ならば、反射を我慢できる場面でも、この器官の発達が遅れてしまうために思いもよらぬ条件反射をしてしまう場合があります。

また、神経を司る部分ですので”思っていること”と”行動”をリンクさせる動作が難しくなる場合もあります。

小脳虫部

小脳虫部とは、小脳の真ん中に位置する器官です。この虫部では体幹の動きを調節し、姿勢、歩行などの行動を調整します。また、ここに障害が出ると立っている状態、座っている状態での動揺や歩行障害などが現れることがあります。

行動を司る器官ですので、障害が起きることによって体の動き自体に障害が発生する場合があるんですね。

ADDを抱えている方で、思いもよらない行動を起こしてしまうのはこのためかもしれません。また、普通の人ができることが出来なかったりするのも小脳虫部の発達遅れが影響しています。

ADDの治療法は?

ADDの治療方法

ADDは、その原因がしっかりと解明されていないため治療法も明確には発表されておりません。遺伝かもしれないと疑われていますが、遺伝の場合にはその状況をどうすれば治せるのかがハッキリと解明されていません。

薬による薬物治療なども行なわれていますが、症状を和らげるための対処療法でしかありませんのでADDを”治す”ための薬は開発されていません。また、薬物治療単体での処置ではなく他の療法と組み合わせて行うことが必要ですので、今のところ「ADDを治す薬は無い」と言えます。

一生治らない可能性も

一生治らない可能性もある

脳の構造に対して欠陥が生じてしまうため、一生治すことができないとも言われています。

脳の発達が悪いと言われると、

  • 小さいときの教育が悪かったんじゃないか
  • 昔から周りの環境が悪かったんじゃないか
  • 親が障害を抱えているからじゃないか

なんて言われる事もありますが、決してそういったものが理由にはなっていません。子供の障害で親が悲観的になる必要はありません。それよりも、お子さんをしっかりと支えてあげることが必要です。

ADDの度合いをしっかりと理解してあげ、必要な支援・援助を仰ぎましょう。親だけが全てを抱え込む必要はありません。周りに協力してくれる人、手を差し伸べてくれる人がきっといるでしょう。

時間の経過で症状が軽くなる場合も

ADD(注意欠陥障害)が完治することはあまりありませんが、時間経過とともに症状が軽くなっていくことはあるようです。

周囲の環境の変化、自分の中の心の変化などによって脳にも強い刺激が送られ、他の人たちと見分けが付かないほどに症状が軽くなるケースもあるようです。

療育を行うことによって適切なアドバイスをもらえる場合もありますので、気になった場合にはまず相談してみることが大切かもしれませんね。

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