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発達障害

広汎性発達障害とは?分類と、症状の重さ、原因について

投稿日:2016年10月22日 更新日:

広汎性発達障害とは?分類と、症状の重さ、原因について

こんにちは、パンダリオン(@pandarion_com)です。

我が家の息子は発達障害の疑いがあります。発達障害と一言で言っても、その症状によって様々な種類に分類されます。

発達障害の支援を行なっていくためには、発達障害の種類をしっかりと理解しその患者に合った方法で治療を行なっていく必要があります。治療法、支援の方法を間違うと子供にとってさらにストレスが加わり障害が重くなってしまう可能性もあります。

発達障害は、発達障害者支援法により定義付けられ、主に広汎性発達障害・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害の3種類に分類されています。

発達障害とは何なのか?

発達障害は多くの場合この3種類に分類されます。今回はそのなかでも「広汎性発達障害」に関してです。

広汎性発達障害

広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders)も発達障害のひとつに分類されており、全体の0.5%~0.9%の人に当てはまる障害といわれています。その広汎性発達障害には、自閉症やアスペルガー症候群、小児期崩壊性障害なレット障害、特定不能の広汎性発達障害どが含まれます。

広汎性発達障害の症状の重さは様々で、重度の障害を抱える場合は知的障害が見られる場合もあります。

広汎性発達障害の特徴

広汎性発達障害を抱えている場合、社会性の発達やコミュニケーション能力に障害が起きます。また、他人とのコミュニケーションを取りたがらないので自分の意識に対して強いこだわりを持つ特徴があります。

自分の世界に入りきるような特徴があるため、感覚が過敏になったり、想像力に障害が生じる可能性もあります。

また、知的能力にも障害が生じる可能性があります。知的能力に以上の無い広汎性発達障害は、高機能広汎性発達障害とも呼ばれています。

社会性障害

社会性の障害といっても、その症状は様々です。今回はその社会性の障害に関して4つのタイプに分類し紹介していきます。

孤立型

孤立型障害を抱えている患者は、自分一人の世界に入っており他人のことが全く見えていないような行動を取ります。誰かから名前を呼ばれても返事をしたり反応することは無く、人が前から歩いてきても避けるような動作を行ないません。

自分以外の人、他人に対して全く関心を持たず、情が生じることもありません。世界の中には自分ひとり、といった考え方で行動するようです。この孤独型障害を抱えている患者は無表情であったり、クレーン現象が目立ちます。

受動型

孤独型と同じく、他人に対して自分から行動を起こすことはありません。しかし孤独型の場合とは違い、他人からの接触を嫌がるようなことはありません。他人が交流してくることに対しては受け入れるんですね。他人から言われたことには何でも従います。

広汎性発達障害の中ではもっとも問題行動が少ないタイプです。しかし、人から言われたことは自分の中では考えられずに全てを受け入れてしまいます。通常だと、他人から命令されたとしても「嫌だ」と感じることは行ないませんよね。

しかし受動型広汎性発達障害の場合には「嫌だ」と感じる前に自分の中へ受け入れてしまいます。受け入れたものの、嫌だと感じることがあるためストレスになり、そのことが患者の負荷になる可能性があります。

あまりにストレスを溜め込み、負荷を抱えた患者はパニックを起こしてしまうこともありますので注意が必要です。

積極、奇異型

孤立型、受動型広汎性発達障害の場合は自分から他人に関わることはしません。他人に関わることを嫌がるというよりは、その「関わる」方法が分からないようなイメージです。

この積極型の場合には自分から積極的に他人に関わろうとします。しかし、関わるというよりは自分のことを伝えるだけで、完全に一方通行になっている場合が多くあります。コミュニケーションを取るための関わりではなく、完全に自分本位な一方的になります。

自分が好きなもの、好きな話、興味があること等を一方的に話し、同じ事を何度も繰り返して話し続けたりします。自分の興味があることを相手に伝えたいだけのようです。相手からの意見を聞いたり、反応が欲しいわけではないようですね。

高機能自閉症や、アスペルガー症候群の患者に良く見られるケースで、知的障害はあまり無く知的には高い場合が多くあります。

アスペルガー症候群に関して詳しくはこちらを参照ください。

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形式ばった大仰な群

これは、今までのパターンとは少し違い成人期以降に現れるタイプです。

人に対する扱いが非常に礼儀正しく、自分の親に対してでも堅苦しく振舞うようになります。気遣いをし、敬語を話すようなイメージです。

自分が知った人との付き合い方(他人を敬い、敬語を使い、気遣いをする)を自分の中でルール化し、絶対に守ろうとします。人によって対応の仕方を変えるようなことが出来ず、誰に対しても異常に礼儀正しく関わります。

そのため、状況に応じて対応を変えるようなことが困難で自分の中にストレスを溜めてしまう可能性もあります。

コミュニケーション能力障害

他人とコミュニケーションを取ることが難しく、冗談や皮肉などの意味を理解できません。誰が言う言葉でも、その言葉を正しく感じその通りに行動してしまいます。

「今の言葉は冗談かな?」、「そんな事を言われても・・・」、「それは違うだろう」そんな一般的に受け取れる感情がありません。全ての言葉をその言葉のまま受け取ってしまいます。

  • 言葉を素直に受け止める
  • 相手の気持ちが考えられない
  • 言ってはいけない事も言ってしまう
  • 話し方が独特
  • 話しに抑揚が無い
  • 言語発達が遅い
  • 失語症が見られる

などの特徴があります。

こだわりが強い

コミュニケーションをあまり取らないために、自分の中で感じたことが正義となってしまい何に対しても強いこだわりを持つようになります。

食事の仕方、食べるもの等に対して強いこだわりを持つようになり偏食体質になってしまったり、自分が興味を持ったものにだけ熱中し周りが見えなくなることもしばしばです。

物に対しての執着だけではなく、行動パターンや手順にも強いこだわりを持ちます。自分が思っている順序で物事が進まなかったりすると、その手順を極端に嫌がったりパニックを起こしてしまうこともあります。

子供の強いこだわりは偏食などの原因となることもあります。

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感覚が敏感or鈍感になる

人間の五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)で感じられるものに対して異常に敏感になってしまう場合と、逆に異常に鈍感になる場合があります。

感覚が敏感になりすぎると、自分が苦手な匂い、音などに対して異様なまでに拒絶行動を起こしたり、暗い場所に入るとその暗さを怖がりパニックになる可能性もあります。

逆に、感覚が鈍感になりすぎると味覚が鈍くなり味の変化を感じなくなることがあります。腐っていたり、刺激が強い食べ物でも何も感じずに食べてしまう事があります。また、痛みを感じにくくなるためケガに気付けない場合もあります。

アスペルガー症候群、ASDを抱えている方に感覚の変化が大きく見られます。その内容に関してはこちらで詳しく説明しています。

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広汎性発達障害はどのように診断するのか

広汎性発達障害は社会性やコミュニケーション能力に対する障害なため、

  • 親や本人との面談や観察
  • 家族や学校の先生などの情報

を総合的に判断し、社会性、コミュニケーション能力、個人のこだわりなどに対して症状が見られないかどうかを判断します。明確化された数値が存在するわけではなく、コミュニケーションが取れているかどうかを実際に見て判断します。

また、脳波や血液検査などの検査を行なうのではなく、人との関わり方や、何に興味関心を持っているのか、どのような興味の持ち方をしているのかなどを調べます。その人の行動を観察したり、面談で実際に話をしてみることで診断が可能です。

広汎性発達障害が起きる原因

広汎性発達障害の原因ははっきりと解明されていません。現在の研究では、遺伝によるものであったり、染色体異常などの生物学的な異常が原因となって発症していると考えられています。

決して親の育て方、本人の怠慢などが原因ではありません。広汎性発達障害かもしれないと感じても、自分や本人を責めることは止めましょう。本人と一緒に、症状が緩和できる方法を探していきましょう。

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