こんにちは、パンダリオン(@pandarion_com)です。昨日、我が家の妻が夜中に「Excelが開かない…。」とブツブツ言いながらパソコンを触っていました。
我が家の妻は個人事業主なので、この時期には確定申告の書類作成で大忙しです。そんな時にExcelが開かないのでは大変!
しかし、Microsoft Office のExcelやKINGSOFTのspreadsheetが開かなくても慌てないでください。実は、そういったソフトを使わなくてもExcelデータを触る事ができるんです。
そんな時に活用できるのがGoogleスプレッドシート。Googleスプレッドシートはブラウザで動くツールなので、ソフトをダウンロードしていなくても大丈夫。そのままExcelファイルを操作する事ができます。
という事で、今回はExcelファイルが開かない時に、Googleスプレッドシートを活用して編集する方法をご紹介します。
GoogleスプレッドシートからExcelファイルを開く方法
Excelファイルを開くためには、MicrosoftOfficeやKINGSOFTなどのソフトを利用するのが一般的です。家電量販店で購入したパソコンの場合、初期状態でそういったOffice系ソフトが入っている事も多いでしょう。
しかし、パソコンを購入し、別途後からソフトをインストールしている場合はちょこちょことトラブルが発生するケースもあるようです。
そんな時には無理にOfficeソフトを試すのではなく、Googleから提供されているGoogleスプレッドシートを活用してみましょう。
① Chrom、Internet Explorerなどのブラウザソフトを立ち上げる
Googleスプレッドシートはブラウザ上で動くツールです。GoogleChromやInternet Explorer、Safari、Microsoft edgeなどのインターネットブラウザソフトが入っているパソコンであればGoogleスプレッドシートを利用する事ができます。
つまり、MicrosoftOfficeやINGSOFTなどのソフトをインストールしていないパソコンでもExcelファイルを編集する事が可能。
まずは自分のパソコンでブラウザソフトを立ち上げましょう。
② Googleスプレッドシートのページにアクセスする
ブラウザを立ち上げたら、次にGoogleスプレッドシートのページを開きましょう。
GoogleChromやInternet Explorerなどブラウザソフトで、検索窓に「スプレッドシート」と入力して検索してもらうと、検索結果に「Googleスプレッドシート」が表示されると思います。このページへアクセスする事でスプレッドシートのページを開く事ができます。
また、下のリンクボタンから開く事も可能です。
③ Googleスプレッドシートを開く
初めてGoogleスプレッドシートを利用される方は、上の画像のような画面が表示されている事でしょう。
その場合、この画面中央にある「Googleスプレッドシートを使う」をクリックしてください。ここをクリックする事でGoogleスプレッドシートが利用可能になります。
この際、Googleアカウントへログインする事が必要となります。Googleアカウントをお持ちの方はご自分のアカウント情報を、お持ちでない方は新しくGoogleアカウントを作成してください。
また、今までにスプレッドシートを利用した経験がある方は
このようにファイル一覧が表示されていると思います。
④ 新しいファイルを作成する(新規作成)
さて、Googleアカウントへのログインも完了したところで、新しいGoogleスプレッドシートファイルを作成しましょう。Excelファイルをスプレッドシートで開きたい場合、基本的には新しいスプレッドシートファイルで開くことをオススメします。
スプレッドシートのオープン画面で、左上に表示されている「空白」をクリックしましょう。これがスプレッドシートの新規作成ボタンです。
新規作成すると、上の画像のように真っ白なExcel表が表示されるでしょう。これでExcelファイルを開く準備が完了しました。
⑤ ファイル → 開く → アップロード からExcelファイルを選択
Googleスプレッドシートを開いただけではExcelファイルが開ません。これは、あくまでもGoogleスプレッドシートなので、Excelファイルを開くためにはGoogleスプレッドシートにExcelファイルをアップロードしなければいけません。
上の画像のように、Googleスプレッドシートの「ファイル」を開き、その中に表示される「開く」をクリックしましょう。すると、下の画像のようなものが開かれると思います。
上の画像のように、「アップロード」タブを開き、その中に表示されている「パソコンからファイルを選択」をクリックしてください。この作業によってパソコン内に保存されているExcelファイルをGoogleスプレッドシートで開く事ができます。
または
このように、開きたいExcelファイルをアップロード画面へドラッグすることでExcelファイルを開く事もできます。
アップロードが完了したら、左下に表示されている「開く」をクリックすればOK。あとは通常のExcelファイルと同じように操作ができます。
GoogleスプレッドシートをExcelファイルとして保存する方法
先程までの方法で、ExcelファイルをGoogleスプレッドシートで開き、編集する事が出来ました。開いて操作したいだけの場合はこれで大丈夫かもしれませんが、中には編集したExcelファイルを保存して誰かへ提出しなければいけないケースもあるでしょう。
Googleスプレッドシートで作成したファイルは、あくまでもGoogleスプレッドシートファイルです。オンラインでのやり取りはできますが、基本的にはオフラインでのやり取り(USBメモリへ保存したり、メールに添付したり)は出来ません。
そこで、編集したGoogleスプレッドシートファイル(今回の場合はExcelファイル)を保存したいのであれば、GoogleスプレッドシートをExcelファイルとしてダウンロードしましょう。
① ファイルに名前をつける
Googleスプレッドシートをダウンロードする前に、まずは編集したファイルに名前を付けましょう。今回は新規作成しているので、名前の欄が空欄(「無題のスプレッドシート」)になっているはずです。
編集元のExcelファイルと同じ名前を付けてもいいですし、違う名前を付けても大丈夫です。編集したファイルということを確認するためにも「〇〇〇〇_2」といった名前をつけると、区別しやすいかもしれませんね。
② ファイル → 形式を指定してダウンロード → Microsoft Excel
名前を付けたら、ダウンロードしてみましょう。
「ファイル」→「形式を指定してダウンロード」→「Microsoft Excel」の順番でメニューを開くことで、Excelファイルとしてダウンロード可能です。
GoogleスプレッドシートとExcelファイルはある程度の互換性があるので、この方法でダウンロードできます。
また、上の画像でも見えていますが、ダウンロード形式は他にもあります。中でもPDFドキュメントとしてダウンロードできる機能は覚えておくといいでしょう。見積書、請求書などの書類もGoogleスプレッドシートで作成する事が出来ます。
③ ダウンロードすれば、Excelファイルとして操作可能
この方法でダウンロードしてしまえば、あとはExcelファイルとして操作する事が可能です。
USBメモリに入れて持ち歩く事もできますし、メールに添付して送信する事もできます。会社書類の場合は、いつもと同じように会社へ持って行ってExcelで開く事も可能です。
Excelファイルが開けなくなる原因
ここまで、ExcelファイルをGoogleスプレッドシートで利用する方法についてご紹介しました。
しかし、Microsoft OfficeなどのOfficeソフトを頻繁に利用するユーザーの場合、Excelソフトが使えなくなる根本的な原因解決も必要となるでしょう。
ここでは、Excelファイルが開けなくなる原因と、その解決方法について簡単にご紹介します。
シリアルナンバーの認証不良
Microsoft OfficeやKINGSOFTなどは有料ソフトです。有料なので、利用するためにはユーザーシリアルナンバーの認証が必要となります。
Excelファイルを開こうとした時に「シリアルナンバー認証を行なってください。」と表示される場合、シリアルナンバーの認証不良が考えられます。認証不良が起きている際は、再度シリアルナンバーを入力する必要があります。
ソフトの購入方法によっては、一つのシリアルナンバーで2つ以上のOfficeソフトを起動できるものがあります。しかし、シリアルナンバーを共有できるパソコン台数には制限があるので、制限数以上のパソコンでOfficeソフトを利用する場合、シリアルナンバーの認証不良が起きます。
認証コードは購入したソフトのパッケージ、もしくはWebの会員ページなどに記載されているはずです。シリアルナンバーを確認して入力しなおしましょう。
Officeソフト自体の不具合
Excelファイルが開けない場合、もしかするとOfficeソフト自体に不具合が生じているかもしれません。
代表的なのは、Microsoft Excel2010を利用しているパソコンでWindows10の更新を実行したパターン。この更新プログラム(KB4461627)が不具合を生じさせてしまうんです。
この場合、更新プログラム自体(KB4461627)をアンインストールする必要があります。
Windowsの「インストールされた更新プログラム」画面へ行き、対象となる更新プログラム(KB4461627)をアンインストールします。アンインストールする事で、通常通りMicrosoft Officeが利用できるようになるでしょう。
Microsoft Officeのアップデート
Microsoft Officeは定期的なアップデートが必要となるソフトです。
アップデートの通知が表示されている場合、Microsoft Office自体をアップデートする事でExcelなどのファイルを開けるかもしれません。
Officeソフトの修復を行う
Windowsをご利用でOfficeソフトが起動しない場合、Officeソフト自体の修復作業を行う事も効果的です。
Windowsのコントロールパネルから「プログラムと機能」を選択します。その後、Microsoft Officeの項目を探し、右クリックメニューから「変更」→「修復」と選択するだけでOK。修復作業といっても難しい事はありません。
ただ、修復後にパソコンの再起動を忘れないように!
Excelが開けない場合はGoogleスプレッドシートを活用する
もし、Excelファイルが開けなかったとしても焦らないでください。Googleから提供されているアプリケーションを利用すれば何も問題ありません。
さらに、Microsoft OfficeやKINGSOFTなどのOfficeソフトは有料ですが、Googleスプレッドシートは完全無料(Googleドライブへの保存容量制限はあります)。無料でこれだけ使えるので、僕もいつもGoogleスプレッドシートを活用しています。
今回はExcelファイルをGoogleスプレッドシートへアップロードして利用しましたが、最初からGoogleスプレッドシートでExcel処理をする事も可能です。
何か困ったらGoogle。Googleのツールを活用して、表計算、文書作成など進めていきましょう。