ヤフオク!でトラブルに巻き込まれた場合の対処法と気をつけるポイント

ヤフオク!でトラブルに巻き込まれた場合の対処法と気をつけるポイント

こんにちは、ヤフオク!ヘビーユーザーのパンダリオン(@pandarion_com)です。

僕が初めてヤフオク!を利用したのは高校生の時。どうしても欲しかったEVISUのジーンズを購入するためにヤフオク!へ登録したのを覚えています。

それからというもの、ネットオークションの便利さを覚えてしまって、何か探す時にはまずヤフオク!で調べるように…。さらには、自分のいらないものをヤフオク!へ出品してお小遣いに替えていました。

評価数も500を超えている状態なんですが、それだけ活用していると出品者(落札者)とのトラブルも数知れず…。

落札者として利用した時には

  • お金を払ったのに商品が送られてこない
  • 全く違う商品が送られてきた
  • 振込をした途端に音信不通

なんてトラブルがいくつかありましたし、出品者として利用した時にも

  • 落札だけされて連絡が無い
  • 商品の受け取り拒否をされる
  • 落札者が悪質なクレーマーだった

などなど…。

そこで、今回はヤフオク!でトラブルに巻き込まれた時にできる対処法と、トラブルに巻き込まれないようなやり取りの方法について、僕の意見を。

ヤフオク!でトラブルになっても、Yahoo!は助けてくれない

そう、基本的にヤフオク!で起きたトラブルに対してYahoo!は関与してくれません。どれだけ悪質な出品者に騙されたとしても、Yahoo!が解決してくれることはありません。

これはヤフオク!の規約にも記載されている内容で、ヤフオク!はあくまでも個人間取引の場所なので、その仲裁にYahoo!が入ってくることはないんです。

本サービスの利用を契機としてお客様間で成立した契約に基づく商品の送付または役務の提供、代金の支払、代金の回収等の一切の事項については、Yahoo!かんたん決済利用規約に定める当社の義務を除き、お客様の責任となります。 当社は、当該契約に関して契約当事者としての責任、権利および権限は一切有さず、当該契約について一切の責任を負いません。

ヤフオク!ガイドライン

つまり、ヤフオク!上のやり取りは全て自己責任。

商品の落札、商品の発送、代金のやり取り、全て自分で解決しなければいけません。明らかに悪質な詐欺の場合は警察へ駆け込むこともできますが、警察が解決出来た事件はあまり前例がないようです。

そこで、僕が実際に経験したヤフオク!でトラブルになった時の対処法をご紹介します。この方法がちょっとでもトラブル解決に役立てていただけると幸いです。

Yahoo!知恵袋で相談する

Yahoo! JAPANにはYahoo!知恵袋というQ&Aサービスがあります。Yahoo!サービスのユーザーであればお馴染みかも知れませんね。

Yahoo!知恵袋というのは、個人が自分の悩みを相談して、それに対して知識を持った個人が返答してくれる掲示板のようなサービスです。カテゴリごとに投稿内容が分類されているので、ちょっとした調べ物にも活用できる掲示板。

Yahoo!知恵袋のヤフオク!カテゴリ

このように、カテゴリがたくさん分けられているので、自分が見たいものを簡単に探すことができます。矢印の指している場所がヤフオク!カテゴリ。この中で質問することができます。

ただ、まず最初はいきなり質問するのではなく、同じようなトラブルが過去になかったか検索してみましょう。

Yahoo!知恵袋の検索窓

この検索窓から過去の質問を検索することができます。もし、自分が巻き込まれているトラブルと同じような事例があれば、それが参考になるかも知れませんね。

「そんな面倒くさいことしなくても、最初から質問すればいいじゃないか!」と思われるかも知れませんが…

過去投稿を見ずに質問ばかりする人は知恵袋ユーザーに嫌われます!(笑)

というのも、冗談ではなく…

知恵袋回答者の中には知恵袋のヘビーユーザーが多く、知恵袋での回答を常に行なっているような人もいます。すると、何度も同じような質問を見かけると「こいつ、しっかり過去投稿読んでないな。」という感じで返事をしてもらえません。

しかも、回答欄に「過去投稿をしっかり見てから質問してください。」なんて書かれてしまうこともあり、そのコメントが入った投稿はなかなか回答者が現れないことも。(経験済み)

なので、最初にしっかりと過去投稿を確認してから知恵袋で質問しましょう。

ヤフオク!のトラブルに関しての投稿は多く、皆さんYahoo!知恵袋で解決しようと投稿しているようですね。

過去に商品代金の未払いを受けたことがあるのですが、知恵袋で頂いたアドバイス通りに進めて無事に解決しました。素人の知恵袋と見くびってはいけません。

連絡掲示板の内容を外部公開する

ヤフオク!の場合、出品者と落札者のやり取りは基本的に取引ナビというツール(連絡チャット)を使って行いますね。コメントテンプレートなども多彩で、どんどん使いやすくなっているツールです。

僕が高校生の頃はテンプレートといった設定はなく、毎回の連絡が大変だったのを覚えています…。

しかし、出品者と落札者のやり取りは取引ナビだけではなく、連絡掲示板というものが使用できます。こちらもお互いのメッセージやり取りをするものなのですが、チャットツールとはちょっと違い、質問への返答に使用するのがメジャー。

また、取引ナビと連絡掲示板の大きな違いは、取引ナビは両者間の閉鎖的なチャットツールなのに対し、連絡掲示板は掲示板として外部公開することもできます。

出品者として商品を出品し落札者が支払いをしてくれない時など、連絡掲示板を利用すれば取引先の情報を他の人に確認してもらうことができます。連絡が取れない状況を他の落札者に伝えることができるんです。

なかなかそのような方法でトラブル解決することは少ないですが、こんな方法もあるというのは覚えとておくと便利でしょう。

連絡掲示板を利用する上での注意点

しかし、連絡掲示板はいつもで利用できるわけではなく、基本的にはオークションの終了後(落札後)120日間だけです。それ以降は連絡掲示板が利用できなくなります。

また、商品2個以上出品しているオークションで、1商品だけが即決入札などにより早期終了した場合でも、オークション自体が終了するまで連絡掲示板は利用できません。全ての商品が落札されるか、オークションの終了時間になるのを待つしかありません。

また、外部公開できる掲示板なので

  • 個人が特定できる名前
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス

などの個人情報を掲載することは禁止されています。

規約に違反して個人情報の書き込みをした場合、Yahoo! JAPANの判断によって連絡掲示板の利用が制限されてしまいます。

連絡掲示板は便利なツールですが、しっかりと規約を守って使用しましょう。また、連絡が取れなくなった落札者のことを周りに伝えたい場合は、オークション終了から120日までに連絡掲示板を公開設定しましょう。

弁護士などの専門家に相談する

これはある意味最終手段かもしれません。

基本的にYahoo!のサービス内でもYahoo! JAPANが関与してくれないということは、自分で外部の第3者に依頼して解決してもらうしかありません。実は、僕も一度だけ弁護士を通して取引を完結させたことがあります。

僕の場合、商品を落札して代金を入金したにも関わらず商品が送られて来ず、出品者との連絡も取れなくなってしまいました。幸い、僕の弟が弁護士をしているので、その弟に頼んで解決まで運んでもらいました。

弁護士に依頼すれば、自分で取引するよりも解決できる可能性は高いですが、それなりの費用が発生します。基本的に弁護士費用は、着手金と成功報酬に別れており、しっかりと依頼が遂行された時には着手金・成功報酬の両方を払う形になるため、結構な大金が必要。

つまり、数万円程度の取引だった場合、弁護士に依頼すると余計に費用がかかってしまう可能性もあるということ。この点だけはしっかりと相談してから決めましょう。

ただ、Yahoo! JAPANが介入して解決してくれることは100%ありませんので、依頼するとしたら弁護士や探偵などにお願いするしかありません。

警察へ依頼する(依頼の準備)

一般的に、何かトラブルがあった時には警察へ連絡することが多いですよね。泥棒、交通事故、事件が起きた時には警察へ連絡するのが普通。

ネットオークションでのトラブルも詐欺と認められれば警察へ依頼することができます。

しかし、ネットオークションの場合は証拠を残すのが難しいので、警察へ依頼しても動いてもらえないことがしばしば…。僕も依頼したことがあったのですが「証拠がないので警察は動けません。」の一点張り。

そこで、ここでは警察へ依頼する方法、その準備についてご紹介します。

内容証明郵便を送る

内容証明郵便というものは、日本郵便が公的に証明をしてくれる文書のことです。いつ、誰が、誰に対して、どのような内容を郵送したのかを証明してくれる郵便。

つまり、この郵便を利用して出品者(落札者)に対して、対応するように督促状を送りましょう。

電話、メール、内容証明郵便などで出品者(落札者)へ対応を依頼する督促を行なっていれば、その内容が警察へ提出する証拠として利用できます。

少額訴訟制度を利用する

訴訟というと、なんだか大きなものばかりイメージされるかもしれませんが、中には少額案件に対する訴訟制度があります。

これは、60万円以下の金銭支払いを要求する訴えに限定して、支払要求額に見合う費用かつ、短期間で紛争解決を行う簡易裁判制度。色々と制限はあるのですが、60万円以下の少額案件であったとしてもしっかりと訴訟できます。

トラブルに巻き込まれた時にはこの制度を確認してことも大事ですね。

警察へ被害届を出す

警察へ対応を依頼する時には、被害届を提出しましょう。

被害届を提出するためにはいくつかの資料が必要になりますが、まずは以下のものを準備します。

  • 対象となったオークションID
  • 相手方のYahoo! JAPAN ID
  • 送金先の銀行名、口座番号、あて先(商品送付の場合には送付先住所、あて名)
  • 送金(または商品の送付)を証明する書類の写し
  • 相手とのメールの交換記録(メールの記録は、ヘッダー情報を全部表示して印刷する)
  • 具体的な状況を説明するメモ

その上で内容証明郵便も添付して提出することで「対応を依頼しているのに、対応してくれない。」という状況を証明できます。

また、警察からYahoo! JAPANに対して捜査関係事項照会書という書類が送付されると、Yahoo! JAPANも捜査に協力してくれるんです。Yahoo! JAPANのサービスですが、ここまで来てやっと対応してくれる感じ。

僕もここまで大きなトラブルは経験したことないのですが、友人は警察に依頼してからYahoo! JAPANの情報提供によってトラブルが解決したそうです。かなり面倒な手続きですが、対応の改善が見られない場合にはこの方法も考慮しましょう。

Yahoo!のお見舞い制度を活用する

トラブルが解決しない場合、Yahoo! JAPANのお見舞い制度というものを利用するのも一つの手です。

出品者から商品が発送されない、落札者から入金がされない、そんな時に活用できるお見舞い制度なのですが、細かな規約があるので全てのパターンでお見舞いを受けられるわけではありません。

基本的には

  • 最大50万円まで
  • 1年に一度
  • 被害相当額(落札価格)の100%

をTポイントで保証してくれます。お見舞いという名前ですが、落札額100%を保証してくれるのは嬉しいことですし、しっかりと規約を確認してみましょう。

お見舞い制度の規約はこちら

ヤフオク取引で気をつけるポイント

ここまでヤフオク!トラブルの対処法についてご紹介して来ましたが、トラブルの解決法に加えてトラブルに巻き込まれない方法も大事ですよね。

ここでは僕が気をつけているヤフオク!取引の注意点をご紹介します。

評価数だけで判断せず、評価の内訳を確認

出品されている商品を購入したいと思った時、商品価格や入札数だけで決めるのは少し危険です。

ヤフオク!には評価制度というものがあり、取引した相手を評価することができます。一気に評価を増やすことは出来ず、コツコツと取引をして増やしていくしかありません。

評価といっても良い評価だけではなく、悪い評価を受ける場合もあります。やり取りが遅い、出荷が遅い、商品ミスがあった、などの理由で低評価を付けられている方は少なくありません。

しかし、表面的に見える評価数は全体のうちで高評価を受けた数だけです。つまり、中身までしっかり見なければ本当の評価状況を確認することができないんです。

オークションで入札する時には出品者の評価状況を確認して、低評価が付いている原因を確認しましょう。

取引の内容を保存しておく

なんどもオークションを利用する人だと面倒だと思われるかもしれませんが、なるべくオークションでのやり取りは保存しておきましょう。

取引ナビの内容をスクリーンショットしておくことも大事ですし、振込先、出品者の情報、商品の詳細も取引完了まではしっかりと保存しておきましょう。

特に、商品ページというのはオークションが終了すると消えてしまうものです。「あれ?商品こんなんだっけ!?」なんて思った時に商品ページを見ても、もう消えてしまっていることがほとんどでしょう。

なので、取引が始まってからは商品ページをはじめ、様々な情報を保存しておきましょう。

取引が完了したらしっかりと情報を削除しておくのも大事ですね。

入札前に出品者へ質問してみる

高額商品、マニアックな商品、動作確認が必要な商品などは入札前に出品者へ質問するように気をつけています。

質問するのは商品の内容や取引に関してでもいいのですが、質問した時に確認するのは

  • 質問してから返事までの期間
  • 返事の内容、文面

です。

自分が出品するとして、「売りたい!」と本気で思っている商品に対しての質問が入ったら、すぐに応えたい、丁寧に応えたいと思うのが普通じゃないでしょうか?その質問者が買ってくれるかもしれませんからね。

そういった時に返事が遅い、文面が適当な出品者とはなるべく取引をしないように気をつけています。どうしても欲しい商品の場合は、質問欄でしっかりと中身について詳細確認を進めます。

ヤフオク!の利用は慎重に

これまで何百回とヤフオク!取引をして来た僕が言えるのは、利用する時にはこれでもかというほど慎重になった方がいいです。

ネットショップでのやり取りと、ネットオークションでのやり取りは同じように思えて全然違います。ショップとのやり取りをするか、個人とのやり取りをするかは大きな違い。

何事でも個人間取引はトラブルがつきもの。自分でしっかりと管理しておくしかありません。

安い商品、マニアックな商品など掘り出し物が見つかるネットオークション。僕もまだまだ利用していますが、今後も気をつけて利用していきましょう〜。